YAMAHA QY10 追加分

 

えー、追加です。

QY10のステップ入力には、今にいたるまで他の機種では見たことのない特徴がありました。少なくとも私が触ったことのあるシーケンサは、鍵盤か、それに相当するパッドを叩くと、そのデータがそのまま記録さるようになっています。けれどもQY10は鍵盤のキーを押しても入力されません。鍵盤のキーを押して、さらにENTERキーを押さないと入力されない仕組みになっているのです。これ、なにがいいかというと、私のようにとりあえずステップレコーディングのモードに入ってしまう人間でも、その後でENTERを押さずに延々キーボードのボタンを叩いて「じゃあ、これにしよう」と思ったところで入力できるところ。他のシーケンサでもバックステップなんかを押せば戻れるわけですが、手間は手間ですし、いったん入力したものを消去するのと、合点がいくまで入力しないのとでは心持ちが幾らか違うような気がします。なんというか、ツブシがきく、という錯覚が起きるのです。
もちろん最初から何を打ち込むかはっきりしていれば、いちいちENTERなど押さないほうが速く入力できるに決まってますが、鍵盤キーがモノフォニックのQY10を音楽の知識のない人間がいじっているというのに、それはできない相談なのでした。

QY10以前のシーケンサを知らない私には分かりませんが、もしかすると古いYAMAHAの、たとえばQXなんかは同じような入力方法なのでしょうか。だったらちょっといい。
そして、これも他の機種ではあまり見かけないような気がしますが、入力の際、ENTERキーを押すとクリック音がするんです。ちゃんと発音するわけです。まあ、多くの機器については実際に「カコ」と鳴るプラスチックのボタンだからいいんですが、ソフトキーの場合は無音で、指先を楽しませるクリック感もないに等しいですから、音があるとないとではソフトキーの(体感上ですが)寿命が絶対違います。ボタンがヘロヘロになっても、「カコ」という音さえ聞こえれば、大丈夫まだまだイケる、と勘違いしてしまうわけです。なにより、自分の操作に素直に反応して発音してくれる感覚がなんともいえません(だからMacのサウンドセットもかなりいい、全部作るのは大変だけど)。
というわけでステップレコーディングでは、「入力音、カコ、入力音、カコ、入力音、カコ、入力音、カコ」となります。うるさく感じる人もいたことでしょうが、それでも私はあのクリック音が好きなのです。

(1999.10/12)


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