今までに触ったことのある入力デバイスランキング

 

ここを訪れていただいた方のお察し通り、私は打ち込みというのをやっています。で、就職をそっちのけにしてまで、一体何を打ち込んでいるのかというと、極端な話、数値を打ち込んでいるわけです。さすがにノートナンバーは殆ど鍵盤で打ち込みます(既にあるノートデータを近い音程にシフトする場合は、+1や-1のキーを使用)が、たとえばエフェクトやフィルターの種類を選ぶ時なんかもダイアルなどを使うわけで、数値を変更するのと変わりない手順と言えるわけです。いや、それは言い過ぎですか。多少無理がありますか。

いずれにしてもこのランキングは、私が使ったことのある数値入力のインターフェースが思い出深かったり、使用感が良かったりという曖昧な基準で順位付けされるランキングであったりなかったり。

 

エントリーするのは、私が今までに操作したことのある機種(ミキサーやエフェクターなどは除く)で、デジタルで値が表示されるもの。

AKAI

MPC2000

CASIO

FZ-1

ENSONIQ

SQRplus32voice, ASR-X

KORG

X3R, TRINITY, S3, ER-1

Roland

MC303

YAMAHA

QY10, QY20, TG300, SU10, TX802, TG300, QY70

以上16機種。それではランキングの発表に移ります。


27位

QY20 +1-1キー

インクリメント、デクリメントでしか数値入力できないのは、やはりひどすぎる。+1を押し続けながら、-1も押し続けるとキーリピート速度を速くできるが、ゲームのコントローラのような持ち方をするので、右手の親指の、先っちょと腹の部分でそれぞれボタンを押すことになり、やりにくかった。しかも、この方法でキーリピートを速くしてうまく望みの数値で止まれた日には、何か悪いことでも起こるんじゃないかと思ってしまうほど、よく行き過ぎる。ちょうど、ビデオテープを巻き戻しや早送りして何分ピッタリで停止させるようなもので、狙い過ぎると、とどかない。でもそれがなかったらやってられないという悪魔のようなキー。


26位

SQRplus +1-1キー

いい大きさだが、堅い。さらにボタンのストロークが長く、弾力も強いため、数値を変更している間、押し続けているとすぐ疲れる。疲れるというか、指の第一関節が痛くなる。たぶんアメリカ人や健康な日本人だったら痛くなんてならないんだろう。


25位

SU10 +1-1キー

QYシリーズよりもソフトキーの感触がボソボソしていた記憶がある。キー自体もさらに小さく、使いにくいが、実際このキーで何のパラメータをいじったのかというと、あまり覚えていない。トランケートの微調整には、やや手間取ったような気もするけれど、いずれにしろそんなに膨大な数値を入力しなければならなかったという憶えもないので、イライラするようなことはなかったと思う。ひどいことを言えば、機械の中身とキーの粗末さがちゃんとバランスとれてるということになる。


24位

TRINITY ダイアル

もともと貧弱な作りなのか、私が使い過ぎて壊したのか、レスポンスが良くない。12時から3時の間でプラス方向に回すとよくないらしく、1か2ほどの変更がマイナスにカウントされたり、5〜10程度の変更が結局ゼロにカウント(つまり変更されない)されたりする。これはこの(友人Sの)TRINITYだけなのかも知れないし、壊してごめんなさいと謝らなければならないのかも知れないので、そうであればもっと上位にランクインされるでしょう。


23位

ER-1 ダイアル

TRINITYのダイアルと同じような症状で、マイナス方向だと何も支障はないのに、プラス方向に回すと2カウント、時には3カウントされてしまうことがある。これはたぶん新品に近い頃からだったと思う。そしてこの機材も、同社のS3のようにShiftを押しながらダイアルをまわすことで10ずつの変更ができるのですが、運が悪いと20とか30とかの変更になってしまいまうことがあります。しかもあろうことか、最近ガリが出てきてしまいました。ダイアルを支える軸が弱いのか、グラついて水平でなくなってしまい、そのため沈み込んだ部分が内部のどこかをひっかいてしまうようです。したがって、浮いたところを押さえれば元に戻ります。ER-1はツマミとボタンだけで音色のエディットができますし、音色を選ぶためにダイアルをグルグル回す必要もないし、私はパターンを並べてソングを作ったりもしないので、実害はたいしてありません。しかしライブ向けに作られた機材でもあるので、もっと頑丈でなくてはならないのでは? ツマミはしっかりしているのに残念。とか書いておきながら自分が壊してたらどうしよう。


22位

MC303 ダイアル

重い。でもそれほど頻繁に使うように設計された機械ではないので、音色やパターンを選択するとき以外はあまり困らなかった。でも、それが重くてもいい理由にはならず、やっぱり軽いに越したことはない。それとも経年変化で軽くなるのかしら。でなけりゃ指を鍛えろってこと?


21位

FZ-1 +1-1キー

キーボードタイプの機器に備えられているキーにしては感触が若干軽く、ストロークも短い。まあ、中古ではあるし、自分でもかなり使い倒したから、新品の頃はもっと堅かったのだと言われても納得できそう。一応キーリピートはあるのだけれど、始まるまでの時間が長く、スピードも遅いので使えない。とはいっても、本機にはテンキーとスライダーが備えられているので、キーリピートを使う必要が完全になく、デメリットになるほどではない。


20位

QY10 +1-1キー

このキーを使ったのは、主に音色やパターンの選択だったと思うが、どちらもたいした数があるわけではなかったので、使いにくさはなかった。他のQYとは逆で、左側にキーがついている。テンキーが右側で+1-1が左というのは、なんとなくバランスがいいような気もする。


19位

X3R +1-1キー

三角形と逆三角形をしたキー。別段押しやすいワケでもないし、このキーだけを使い続けたら、指に三角の痕が残るに違いない程度の大きさなのだけれど、他にテンキー、ツマミが備えられているのを考えると、たまにこのカタチの違うキーに触れるというのは、指に楽しいものだと思う。


18位

QY70 +1-1キー

QY20と同様のキーリピートに加えて、例えば音色を選択するなどの場合、SHIFTとの併用でカテゴリー毎にジャンプできるのは、まあまあ便利。でもあの丸くてこんもりしたソフトキーはあまり好きになれない。まあ、ボタンを配置するスペースがなくてソフトキーを採用するんだろうから(それとも安あがりだから?)仕方ないけど、せめてもう少しへん平で、それから横幅があってほしい。


17位

QY70 テンキー

SHIFTと黒鍵を利用するという変わり種。たしかに2オクターブの鍵盤ボタンがあれば黒鍵は10コだが、数値を入力する度毎にSHIFTと黒鍵を押すなんてお世辞にも使いやすいとはいえないシロモノ。おそらく、開発陣ももはやゲームのコントローラのような持ち方を想定してないんじゃないだろうか。そういう持ち方をした場合、右手の親指の長さが15cmあるか、左手の親指が2本ない限り、このテンキーで"1"は指定できない。それでも裏を返せば、この余裕のないスペースへ、テンキーを無理矢理にでも押し込めたのはQY20の教訓が響いたから? そこでテンキーの押し方についてちょっと考えてみると、親指と一緒に人さし指もパネル上に持ってくれば、訓練次第でいけるかも知れない。最近のゲームのコントローラは人さし指を使ったりするから、それを持ち上げる感じで。それで、中指、薬指、小指で本体を支える。実際に試してみると、右手は人さし指で「MENU」を押すより普通にしたほうが、左の人さし指にも集中できるし良い感じ。左の人さし指で「SONG」「SHIFT」「EXIT」を自在に扱えるようになれば、テンキー操作もかなり速くなるはず。


16位

SU10 リボンコントローラ

トランケートポイントを決めるときには数値入力できるようになる。普通にいじっても分かることだが、アバウトなリボンなので、入力できる数値もやはりアバウト。でもアイデア自体は結構いいと思うので、もっと上等なリボンコントローラだったら、他のいろんなパラメータの設定にも使えるような気がする。ダイアルやスライダーを動かすのと違って、中間の数値をすっとばして目的の値付近をダイレクトに指定できるのは便利。たまにうっかり触ってしまうけど。


15位

TX802 テンキー

中古のせいかクリック感がなく、さらにキーの中央部を射ないとうまく反応してくれないのは困る。でもまあ、あれぐらいの大きさのボタンになると、ボタンのどの部分を押すかに関わらずレスポンスを良いものにしようというのは難しいのかもしれないし(FZ-1のカーソルキーにも同様の症状が出ている)、中古でなけりゃ、もっと感触が良かったんだろうという希望も含めて15位。


14位

TG300 ダイアル

始めて触ったダイアルなので、「ダイアルとはこういうものか」という印象しかなかったが、軽かったし、値が飛ぶこともなかったし、今思い出してもダイアル自体使いにくいということはない。まあ、音源ではあるし、シーケンサほどヘビーな扱いをするわけでもないので、必要充分といったところだったんでしょう。


13位

MPC2000 テンキー

右利きの自分にとって、テンキーが左側にあるというのはいただけない。右手でパッドを叩けということなんでしょうが、数値入力については、どうしてもやりにくい。まあ、使っているうちに人間慣れてしまうものだなぁと思ったのも確かですが、MPC3000までは右側にあったのにと思うとやはりちょっと残念。S&R(99年10月号)のMPC特集によると、MPC3000の配置は、「ロジャー・リンが左利き」だったからのようで、彼が開発から離れたため、MPC2000はこの配置になったとのこと。日本人に右利きが多いということを知っていながらあのデザインをしたのだとすれば、ロジャー・リンってやっぱり偉大だ。それから、テンキー入力できないパラメータがあるのはいただけない。特に、シーケンサのエディットモードで、デュレーションが変更できない。これはツラい。さらに、何故だか分からないけれど、テンキーだけボタンの作りが甘いような感じがする。他の大きさのキーはもとより、同じサイズを使ってるファンクションキーと比べても、グラグラしてる。SHIFTと組み合わせてモードの切り替えにも使うってのに、これはちょっと杜撰なんでは?


12位

TRINITY +1-1キー

他のデバイスの充実ぶりやキーリピートがついてないところを見ても、ポンポンと1回2回押す程度の使い方が主であるはずだから、このイボイボのツボ押し効果は良い。X3Rと同様で、たまに押す+1-1キーのカタチが、他と違うというのは悪くないと思う。とはいえ同じKORGの機材でも他にあまり見かけない(N264とN364はX3と同じデザイン)のは、やっぱりルックスに響くから? たしかに統一感という観点からはちょっとズレるけれど、それでも作業が長引くと左側にある+1-1キーをわざわざ右手で押したくなるぐらいだから、それなりに意味はあるみたい。


11位

MPC2000 ダイアル

手触りは軽めだが、クリックの数を数えてみると、12時からたったの5ステップで半周の6時に到達してしまう(ちなみに手許にあるTRINITY、ER-1、VM-3100ではどれも12ステップ)。これだと+1-1キーがない本機でも細かい数値の変更が容易だが、大きい数値はどうかというと、ここでジョグシャトルでいうところのシャトルが役に立つ。たとえば波形のトリムをする場合、これを回すことにより桁の変更ができ、ダイアルの使い勝手も向上しているが、これも使えるパラメータばかりではないので、桁を変えようと思ってダメだった、と手間取ってしまうこともある。シーケンサのステップモードでのデュレーションなんかはそうで、13位のテンキーで書いた通り、テンキーも効かないときている。本来なら伸ばしたいだけPADを押し続けるのが筋だけれど、このデュレーションの場合はダイアルをくるくると途切れなく回せば変更の度合いが加速するようになっている。だいたい3回転で全音符よりは長いくらい。本当のことを言うと、それでもテンキーが使えるに越したことはないが、まあ、我慢できる範囲だと思う。それにはダイアルの軽さがかなり救いになっているのは間違いない。それにしても、ある時にはシャトルが有効で、またある時にはダイアルの変化速度が加速して、さらにテンキーが使えたり使えなかったりと、何やらわけの分からんところもまた楽器らしさなんだろうか?


10位

TRINITY テンキー

キーボードの平面ではあるし、堅めであるのは仕方ないと思うが、それに加えてあの盛り上がった形状(ボタンの左右がほぼつながったような並びであるため、指先でアタリをつけるために盛り上げたのかもしれないが)。このため指が疲れやすい。つらいのは、シーケンサのエディットで、ゲートタイムを入力する場合で、四分音符より細かい値はコンマ「.」以下となるため、たとえば4小節いっぱいの長いノートは15.191。六回ボタンを押したあと、さらにENTERを押さなくてはならないことになるので、貧弱な私には辛い。さらに欲をいえば、ダイアルとテンキーの位置を逆転させて、テンキーを内側にしてほしかった。そうすると、ロジカルに入力するための+1-1キーとテンキーがLCDのすぐ近くで、アバウトに入力するためのスライダーとダイアルがその外側という配置になってとてもいいと思う。


9位

TRINITY スライダー

どうもスライダーというのは、エンベロープの設定に適しているらしい。LCDでエンベロープをグラフィカルに表示することも当たり前になって久しいので、スライダーの動きに連れてエンベロープが変形するさまは、感覚的にも非常に分かりやすいもの。ところがこのスライダー、操作感は悪くないがアソビが大きすぎる。スライダーの右側に目盛りのイボイボがついているが、上下共、そのひと目盛り分がまるごとアソビになっている。別に反射神経や動体視力がどーのこーのという操作が必要なワケじゃないし、本機を使用する人は大抵、ミキサーのフェーダーに慣れていたりするのだから、アソビがあると逆にやりにくいんじゃないかと思う。加えて、入力精度もそれほど高くないので、スライダーとしては低い順位。


8位

ASR-X ツマミ

左のつまみでパラメータを選び、右のつまみで値を入力というのは結構やりやすい。つまみも動かしやすく、クリック感も程よい。つまみを素早く回すと値の変更を加速させられるが、もっと速くなればと思わせるパラメータもいくつかあったのは残念。実はこの機材、それほど使い倒したわけではないので細かいところはなんとも言えないのだけれど、他に入力方法がない割には、取急ぎ何曲か作ったときの不快感を憶えていないので、悪くはなかったんだと思う。もしかしたらシーケンサへの不満がマスキングしたのかも知れないけれど。


7位

X3R ツマミ

一気に0または127に設定でき、「だいたいこのくらい」の設定にも使える。つまみの小ささがネックだけれど、テンキーも+1-1キーも装備していながら、少ないスペースにこのつまみを付けたのは立派な判断。カーソルキーが右手側にあるので、音色エディットなどの場合には、右手でカーソル動かして左手でクルッとツマミを回す、というのがパターン。


6位

FZ-1 テンキー

キーの感触は21位の+1-1キーのところでも書いた通りで、これも同じキー。一部レスポンスの鈍ったキーもあるが、これも機材の年齢(保存の悪さも)を考えれば、目くじらをたてるほどのことではない。このテンキーは数値を入力したあとにENTERキーを押す必要はなく(ENTERキーはメニュー選択のために装備されてはいる)、2ケタか3ケタの数値を入れた時点で数値が書き換えられる。そのため「1」と入力する時にも、それが3ケタのパラメータであれば「001」といった具合でボタンを押さなければならないので、場合によってはENTERキーを押すタイプのものより手がかかる。裏を返せば手がかからない場合もあるということで、差し引きゼロということでかまわないのだけれど、それより問題なのは、押し間違えたときでも、とりあえず入力されてしまうということ。多くのテンキーは真ん中の最下段(つまり「2」の下)が「0」のキーなのだけれども、FZ-1の場合は左側の最下段(「1」の下)が「0」になっているので、いきおい押し間違いが多くなる。パソコンのテンキーは「1」の下が「0」だったりするので、慣れろということなんだろうけど、今回久しぶりに使ってみてちょっと戸惑った。


5位

S3 +1-1キー

SHIFTと併用すると値が10ずつ変更できるという仕様と、それを踏まえた上でのキー配置がよく、右手の親指でSHIFT、そのまま人さし指で+1-1キーが押せる。SHIFTによってただキーリピートが速くなるのではなく、10ずつの決まったステップを踏めるようになるという仕様がすばらしく、目的の値にすばやく確実にたどり着ける。そもそも膨大な範囲を指定しなくてはならないパラメータが存在しないことも使用感の良さに一役買っている。


4位

S3 ダイアル

なんとクリックがない。中古で購入したとはいえ、前のユーザーが改造したのでもない限り、おそらくダイアル史上もっとも軽いタッチのダイアルに違いない。にも関わらず、割合きちんと1ずつの変更までできて、+1-1キーと同様、右手の親指でSHIFT、人さし指でダイヤルをグルリと回せば、やはり10ずつ値が飛ぶというすぐれもの。


3位

FZ-1 スライダー

スライダーの長さはTRINITYのものより短い程度だが、入力できる数値はかなり正確。スライダーの短さも手伝ってか、アソビも少ないし、指でつまむ部分も小さめに作ってあって、いかにも微調整可という感じがして良い。エンベロープやサインシンセシスのエディットには必須。その他のパラメータに対しても、山ほど必要。


2位

QY10 テンキー

シーケンサ入力時に入力する音符を変更するエリアにカーソルを移動させれば、ダイレクトに音符が選択でき、数値を入力するエリアでは自然とテンキーになる。1から5、6から0と、横2列に並んでいる珍しいテンキーだが、唯一のマイナスはソフトキーであることぐらい。っていうか使い過ぎたから2位。


1位

X3R テンキー

大きさ堅さ位置ともにベスト。っていうか何千万回も押したから1位。おめでとう。


これを書き終える頃になって、TX802に+1-1キーがあったような気がしてきた。でも今は手許にないし、写真を探すのも面倒だし、+1-1が存在したとしてもキータッチはテンキーと同じだし、取りたてて記述するようなことがないので割愛。仮にランキングに入れるとしたら24か25位あたりか。他にも漏れているのがありそうでこわい。

 

私の基準ではテンキーの順位が高い傾向にある。これは曲のほとんどすべてをシーケンサに頼っていること、そして2台目のシーケンサがテンキーなしのQY20だったこと、というふたつの理由によるところが大きい。音源ならばいざ知らず、シーケンサをテンキーなしで済ませるわけにはいかないと痛感した。一方、MC303のようなタイプのシーケンサはダイアルで数値入力というのがスタンダードになっているが、あのテのシーケンサというのはライブで使ったりする人もいるのに、なんで+1-1キーより不確実でテンキーほど瞬時にジャンプできないダイアルを採用しているのだろう。パッドにパターンを割り当てて一発で呼び出せる機能を備えているものも多いので、普通の人はそれを使っているんだろうが、メーカーはそこまで分かっていながら、ダイアルをつける。なぜだろう? と、ライブで実際使ってみないと分かりもしないことを口煩く言うのは、単純にダイアルで入力するさまをかっこいいと思えないからだと思う。先のアナログシンセブームが直撃した世代なのでツマミには憧れがあった。ミキサーを持っていない時期が長かったので、フェーダーにも憧れがある。今でもロングストロークのフェーダーには憧れる。テンキーでの入力は、なんか目的が明確に分かってる風でかっこいい。でも、ダイアルで1とか2とかチマチマ回している自分の姿が間抜けに思えることは、しばしばある。ダイアルをつけるぐらいだったら、押し始めからリピートのかかっている+キーと-キーをふたつ加えるか、+10-10キーを新たにつけるかしたほうが良いんじゃないかと、かなり本気で思う。

それにしても、まとめあげるのに苦労した割にはまったくランキングにする必要のない企画だった。まあ、雑誌やTV番組なども、とりあえずランキング、みたいなものは多くあることだし、そういうくだらなさが宿っていて良い雰囲気にはなった。低い順位ではクレームまがい、高順位ではただの思い入れ、というところも丸ごと個人的だし。

(1999.11/27)


YAMAHA QY10
KORG SIGNALDELAY
YAMAHA QY20
ZOOM STUDIO1202
YAMAHA TG300
ASCII オトッキー
KORG X3R
ENSONIQ SQR Plus32voice
KORG TRINITY
BIT2 シンセサウルス
Roland MC303
YAMAHA QY10追加分
  ROCKSTEREO
YAMAHA TX802
KORG TRINITYプレイバックサンプラー
今までに触ったことのある入力デバイスランキング
初めての冬号(99.11/24〜00.2/28)
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