KORG SIGNAL DELAY

 

このSIGNALDELAYというものは、もともと友人Sのおやじさんの所有物であったわけですが、なぜか今は私のアパートにあります。どれほどか分かりませんが古いものであるのは間違いなく、そのためか雑誌などで名前を見かけたことは1度もありません。

一番左にあるのはチャンネルAの入力レベルの切り替えスイッチと、その下にチャンネルAとBのインプット。それからAとBのボリュームつまみが2つ、その上にピークを示す緑のLEDが6つに赤のLEDが3つ。その左のでかいつまみがモードセレクターで、「DIRECT」「SHORT DELAY」「LONG DELAY」「SWELL1」「SWELL2」「DOUBLE TRACK」があります。その次からディレイタイム、フィードバック、エフェクトレベル、エフェクトのON/OFFを切り替えるフットスイッチの入力、アウトプットレベルを切り替えるスイッチがあり、その下にエフェクト音のアウト、エフェクトとダイレクトのミックスアウト、それからスイッチの破損したパワースイッチです。つまり現在は電源プラグをコンセントに差し込んで直接パワーオンしています。

今回のこの記事を書くにあたって、各ディレイタイムを調べてみました。方法は、ディレイ音とダイレクト音をミックスし「SoundEdit16version2J」に取り込み、ルーラーを見て判断するというものなので、誤差は承知の上です。

まず、SHORT DELAYはその名の通り最短で0.08sec、最長で0.1sec。

LONG DELAYは最短で0.08sec、最長で0.4sec。

SWELLというのはタップがふたつあるディレイです。SWELL1は最短で、タップ1が0.1sec、タップ2が0.125sec。最長で0.37sec、0.48sec。SWELL2は最短で、0.025sec、0.1sec。最長で0.1sec、0.38sec。この結果から察するに、タップ1のディレイ音にタップ2のディレイを通すか、その逆かで2種類あるものと思われます。

DOUBLE TRACKは最も短いディレイで、ディレイタイムは一律0.05secです。フィードバックもありません。

ディレイタイムは短いですが、さすがはアナログ機器、できることが限られているので操作性は抜群。リアルタイムでディレイタイムやフィードバックをいじるとやはり楽しいです。SHORT DELAYとLONG DELAYはフィードバックを上げるとディレイ音が大きくなりすぎて割れるので、消え入りそうなディレイ音をまた大きく戻すのも簡単です。
またハイダンプの効きはかなりすごく、ファーストディレイでおおかたハイは失われ、それ以降はどんな音でもモコモコした音になります。なのでハイハットなどのローをほとんど含まない音はすぐに聞こえなくなります。その欠け具合がよかったのでキックの第一反射音をサンプリングして使ったこともありました。
ダイレクトにしても、レベルメータのひとつめの赤LEDがチラチラ点るぐらいだと若干太い、甘めの音になるような気がします。もちろん、有名なビンテージとくらべるようなものでもないとは思いますが。デジタル機材ばっかりの私のシステムのなかで唯一完全にアナログの音が出せるわけで、魅力的なのです。これでステレオだったらトータルでかけたいところ。

 

(1998.06/09)


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